私は現在35歳の男性会社員です。これは3年前の出来事です。
当時、私は仕事のストレスを解消するためにギャンブルにのめり込んでいました。もともとは趣味の範囲で楽しんでいたのですが、次第に仕事から逃げるような形でギャンブルに依存するようになりました。
28歳の時に妻と結婚し、当初は400万円ほどの貯金もありました。しかし、その頃、仕事の環境が大きく変わり、仕事内容が自分に合わず、人間関係もうまくいかない状況が続いていました。
妻は最初、私に優しく接してくれていましたが、貯金が底をつくと、態度が一変し、冷たくなり、激しく叱責するようになりました。確かに、貯金がなくなったのは私の責任ですが、家族のために働いていたつもりだったので、妻の態度に対して言い返すようになりました。
そんな状態が半年ほど続いた後、妻は「あなたについていっても幸せになれない」と言い、離婚を申し出てきました。この事態に驚いた私はすぐに謝罪し、妻の両親にも話が伝わったため、ギャンブルにハマった経緯を説明し、まずは病院に行って様子を見てもらうことにしました。
しかし、ギャンブル依存から抜け出すのは簡単ではなく、同じ過ちを繰り返しました。借金こそしなかったものの、貯金が一向に増えることもありませんでした。
絶望していた私に、妻の両親からある提案がありました。義父は登山が趣味で、新しい趣味として一緒に登山をしようと誘ってくれたのです。これが意外にも私に合っていて、それ以来、ギャンブルを一切しなくなりました。
離婚の話もなくなり、最終的に離婚問題の決着まで約6か月かかりました。
今でも定期的に義父と一緒に登山を続けており、ギャンブルには一切手を出さないようにしています。少しの油断でギャンブルが離婚や人生の崩壊につながることを実感し、ギャンブルの恐ろしさを強く感じています。
今では、この幸せをしっかりと噛みしめながら、日々の生活を送っています。