離婚問題の体験談

妻が浮気で家庭内別居のあとに離婚して後悔してしまった

私は現在55歳で、これまでに2度の離婚を経験し、15年前に3度目の結婚をしましたが、子供はいません。

最初の結婚は25歳の時で、28歳の時に妻の浮気が発覚しました。その後、2年間の家庭内別居を経て離婚しました。

私と妻は、妻が1歳年下の同年齢で、共働きでした。しかし、休みが同じ日に取れることが少なかったため、妻が職場の同僚とサッカー観戦に行くことを容認していました。

ところが、私が帰宅すると、自宅に見知らぬ男性の持ち物が置かれていることがありました。また、私がインフルエンザにかかり、40度の高熱で寝込んでいた時、妻は私を激しく罵った上で、私を置いて同僚と出かけてしまいました。その時、私は「もう夫婦関係は終わったな」と感じました。

しかし、若かった私は世間体を気にして離婚に踏み切れず、2年間も家庭内別居の状態が続きました。その期間、食欲もなくなり、仕事にも身が入らず、特に最初の1年半は非常に苦しいものでした。

愛することとは何か、自問自答しましたが、答えを見つけることはできませんでした。そして、最後には妻が強引に家を出て行き、仕方なく離婚届を提出しました。しかし、2年間の家庭内別居のストレスから解放され、ほっとしたのも事実です。

妻が出て行った後、家の掃除をする気力もなく、徐々に汚れていく家の中を見て、妻が仕事と家庭の両立にどれだけ苦労していたかを初めて理解しました。なぜ、もっと労いや感謝の言葉をかけられなかったのか、自分の不甲斐なさに涙が出てきました。

心にぽっかりと穴が開いたような気持ちになり、その穴を埋めるために1年間ほど夜な夜な飲み歩きましたが、満たされることはありませんでした。

当時は、新たな出会いを求めればいいと考えていたため、旅行にも出かけました。しかし、今になって思えば、離婚しない方が良かったのではないかと感じています。

この年齢になり、子供がいないことが自分の生きた証を誰にも伝えられないという現実に直面しています。旅行に行っても写真を撮るだけで、その思い出を共有する人もおらず、虚しさを感じます。

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